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小料理 夕顔「端午」つづる



更新が遅くなってしまいましたが、
端午の節句の「小料理 夕顔」のことをつらつらと

初夏に向け、深まる緑や 翡翠色、瑞々(水水)しさ
節句の祈りや 願いへ捧ぐ 料理をご用意しました

<そら豆の翡翠煮>

そら豆の ふくよかな優しい緑は翡翠色

素材の風味と、その色艶を生かして仕上げたひと品です


<新筍と車麩のよもぎ葛あん>

新筍のまあるい甘み、車麩の馴染みのよい香ばしさ

よもぎあんは、色濃く そして力づよく


<鯵つみれの柏葉蒸し>

お刺身で食べられる程に鮮度のよい鯵を、ふわりとしたつみれに仕立てました

柏葉に包んで蒸した香りよし グリーンペッパーをまぶしたお塩で召し上がれ                

<こごみと福立のお吸い物>

こごみの豊かな歯触りと、福立の心地よいほろ苦さ

青々した風情ひろがる 香りの一杯 


<和風ちまき>

切干大根・胡麻・生姜・胡桃・ 干椎茸・干海老・お醤油・・

滋味の溢れる どこか懐かしい味わいです




「小料理夕顔」では、節句の料理をわたしが、
お酒と甘味、お花を 会場である リトルコ店主が用意しております
(このたびのお酒は、端午に因んだ 少し男らしい力強さがちらりと。
そして初夏によせた清々しさ。甘味の、ヨーグルトババロアは 爽やかなめらか美味でした)

・・


豊年豊作を祈り、季節の恵みに感謝を捧ぐ

菖蒲やよもぎで魔除けをし、鯉のぼりを掲げて出世を願う

柏の葉は、子孫繁栄の縁起を担ぎ

ちまきには 難を避ける意味合いがあるとされます


「端午の節句」のそもそもの起源は、

中国が楚国とよばれていた時代

人々から慕われていた 屈原(くつげん)

という政治家の故事によるものといわれています

彼は楚国王の乱行を諌めるため尽力しますが、

無念にも叶わず、王を慕いながらも川へ身を投げてしまいます

人々は屈原の死を嘆き、毎年 彼の命日である五月五日に

れんじゅの葉で もち米を包み、

邪気を払う五色の糸で縛った供え物(ちまきの原形とされる)を

川へ流し 弔いました

中国では そののち、五月五日に節物として 

ちまきを作って食べる という風習が生またとされ、

その習わしが日本へ伝わり

現在の「端午の節句」へと至るのではないか といわれています


・・


節句がいまもなお こうして残っていることを、やっぱり嬉しく思います

できること / 続けること / そっと残してゆきたいこと


次回の 小料理夕顔は「七夕 しちせき」です

詳細につきましては、またお知らせをいたしますね

(開催日の約ひと月前より ご予約のご案内を行っております)


七夕、みなさまと過ごせます事 愉しみにしています







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翡翠色と水色と、








頭のなかに、緑色の瑞々しさが広がる
近頃の雨続きも相まって 気分はもう梅雨のようよ
ああ青梅雨...
(青い梅雨と書いて 青梅雨 あおつゆ)

すこし前に行った三浦の海と、最近行った秦野のみずうみ
両日とも寒くない雨が降っていて
神奈川うまれの無防備な心に 水水しさは深く入ってきてしまったようだ


もうじきくる本番の青梅雨に、
お花でなにかやりたいな と密かに思っています

飼い猫の柔らかな毛が、この湿度でしっとりとしている
すべすべしてつやっとして とても可愛い









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