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木下ときわと夏の晩ごはん




キャトルエピスさんにて行われた
「木下ときわと夏の晩ごはん」、
とても贅沢な時間となりました

ときわさんの歌声には、字の如く心を奪われる
瑞々しく しなやかに、日本語の美しさやメロディーが沁み入ります
そして、キャトルエピスさんの
隅々まで意識の行き届いた空間、心遣い
そのような場で、料理を出させて頂けた事、とても光栄でした

私は、ときわさんの歌声に添うような、4つの献立を用意してゆきました
言葉で言い表せるイメージは、深緑、アジア、古き良き、瑞々しい、しなやか、夏
そこに自分の中に膨らんだ、言葉では難しい(風景のようなもの)をあわせて












お献立、

「 夕顔とグレープフルーツの自家製番茶オイル和え 」
夕顔の実の、清々しく しっとりした食感と、グレープフルーツのほろ苦い酸味を
天日干し無農薬番茶の香りを移したオイルで和えました
香ばしい清涼感が広がります

「 夏南瓜と木の実、ドライトマトのサラダ 」
上品な甘みの夏南瓜と木の実のコク、ドライトマトのフルーツ感を、
素材感を生かしてざっくり混ぜました

「 冬瓜の麦味噌田楽 」
かつを出汁をきかせた煮汁に生姜を浮かべ、
じんわり炊いた冬瓜に、麦味噌の滋味を合わせました

「 枝豆のおこわ 」
枝豆は日本の夏と馴染が深く、古くは奈良時代より食されていた食材です 
その艶やかな緑色と 福与かな甘みを、お出汁で炊いたおこわに散りばめました

・ ・ ・
キャトルエピスさんがこの日用意されていた
果物たっぷりの出来たてクレープが とても美味しかったのは言うまでもなく
(限定メニューの、あんずのタルト も頂きましたが こちらも大変美味でした
30、31日とまた店頭に並ぶそうです
あんずは出回る時期が短い果物ですから この機会は見逃せませぬよ!)



沢山のお客様が集った夏の夜、
私にとって、大きな糧となるような夏の夜でした


皆で乾杯をした、あの時間を忘れません  ありがとうございました!







| 料理のこと | - | - |
夏の台所









杏子の蜜煮
(ソーダ割りが美味でした)





| 夕顔 | - | - |
よむ五味五感




「 里芋と蕎麦茶の茶巾 」
ちょろ髭の里芋を見ていたら、なぜか父の面影を感じ、
と同時に彼の好物の茶巾にしたらどうだろう?と形になった料理です。
裏ごしした里芋に塩をきかせ、蕎麦茶の芳ばしさを混ぜ合わせ、
揚げ銀杏と麦味噌をちょこんと詰めて絞りました。
笑みがこぼれるような、素朴なおいしさ。
<冊子内、秋の料理 より>

本日、
雑司ヶ谷手創り市「大鳥神社会場」受付にて、
手創り市企画展「五味五感」で製作した冊子を販売致しております!

○詳しくはこちらをご覧ください

企画展の時だけでなく、
その後もしっかり「もの」として存在するよう
作ったこの冊子、ぜひお手にとって頂けたら嬉しいです



里芋と蕎麦茶の茶巾、実物


雑司ヶ谷手創り市は、
鬼子母神会場・大鳥神社会場ともに
9:00から16:00までやっています






| おしらせ | - | - |
七夕の節句を祝う



小料理夕顔「七夕」、
この度も愉しい夜の宴となりました
お越しくださいました皆さま、誠に有難うございます

わたしも、
リトルコさんでの出張小料理屋に徐々に慣れ(でも油断は禁物)
日ごとに違う着物をたのしむ、等々余裕も出てきました
小料理夕顔は、同じ宴でも日により雰囲気がガラリと異なります
(それはご来店のお客様の雰囲気だったり、性別だったり、による要素が大きい)
一期一会の夜ですから、
空間の中を添うように 少しでも心地のよいお持て成しができたらなと思います

この度の七夕の節句と、夏の訪れによせた料理はこちら

<水茄子とドライトマトの白和え>
水茄子の、ふかふかとした瑞々しさと ドライトマトの凝縮された甘味に、
国産大豆使用のお豆腐のコクを絡めました 白の中に映える、夏野菜の風情を想い仕上げました



< 冷製茶碗蒸し 金糸瓜と白胡瓜添え >
かつを出汁を贅沢に使って蒸し上げ、ひんやり冷やした茶碗蒸しです
字の如く、金の糸の様に繊維が連なっている南瓜・金糸瓜と、
水の様な透明感を想わせる白胡瓜を添えました


<鯵の笹じめ>
旬の、鮮度良いおろしたての鯵を 笹で包んで酢(米酢)でしめて、旨みを閉じ込めました
笹がそっと香ります


<夏野菜の炊き合わせ>
ほんのりした辛みが美味しい、京の伝統野菜・万願寺唐辛子と さっぱりした口当たりの冬瓜、
そして一粒一粒の甘味が至福のとうもろこしを、かつを出汁をきかせた煮汁で炊き合わせ、
夏野菜の滋味溢れる賑やかさを引き立てました


<古物そうめん>
おそうめん発祥の地、奈良県桜井市・三輪の古物(ひねもの)そうめんを使用
古物は寒気に製麺され、蔵で梅雨期を二回以上寝かせて熟成させたもの
故に、その豊かなコシと風味は格別です

※七夕とおそうめんが縁深いのは、「たなばたつめ」という日本古来の
禊の行事の際、供え物として定められていた「さくへい」という唐菓子が
現在のそうめんの原型である事が由来とされています

リトルコさんが料理にあわせてご用意下さったお酒や甘味も嬉しい取り合わせでした
(純米酒・花撫子が個人的なお気に入り)
あられ酒をかけた、加賀棒茶のゼリーのすゞやかで美味しいこと

..


お次は、
「菊の節句」
菊の香りをあしらった秋の料理と、
菊酒で長寿を酌み交わしましょう


ご来店を心よりお待ち致しております

※ご予約の受付は8月6日頃からを予定しています





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