ヒヤシンス
彼は言った
自分のこの身体が憎いと
確かにそのとおりで、
自分の身体が自分の意志に反し
いう事を聞いてくれない時、それはそれはとても恨めしい
自分なのに自分の顔を 鏡を通してしか
見る事ができないという理不尽さ、不確かさにどこか似ている
けれども絶えず
この心臓は動いているし、呼吸もする、体温はあたたかい
生命を維持するという力はほんとうに凄い
歳をとるってどうゆうことだろう
偶然とはなんだろう
答えを求めるでもなく、たまに考える
そんな時、自分の身体が妙に愛おしく よそよそしく感じて
大切にしないとなあと思う
昨日玄関に生けたヒヤシンスが
思わぬタイミングで、すーっと香る
それだけの事で私はとても幸せです
・ ・ ・
そういえば、
太宰治は「パンドラの匣」の最後をこう綴っていたっけ
この道は、どこへつづいているのか。
それは、伸びて行く植物の蔓に聞いたほうがよい。蔓は答えるだろう。
「 私はなんにも知りません。 しかし、伸びてゆく方向に陽が当たるようです。」
・ ・ ・
来年は、
いろんな事を形にしてゆきたい
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