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十二ヶ月の料理と酒、夕顔








この4月より、
あらたな時間をはじめます


 

「十二ヶ月の料理と酒  夕顔」
季節を巡る、十二ヶ月
ひと月ごとに
その情景を掬い 料理とお酒へ広げます

腰を下ろし、
大切な方と/ お一人で
ささやかに移ろう旬を
愉しんでいただけますように


4月
目の覚めるような息吹の時
今月は
「息吹」を掬い
春野菜や旬食材・お酒に連ね、品書きを揃えます
料理・お酒は、
季節ごと / 完全予約制で行っている
フルコース形式の食事会とは異なり、アラカルトにて
〆のご飯には、
月ごとのテーマへ寄せた「お茶漬け」をご用意してゆきます


◉ 営業日について


基本的には毎月最終週の土曜・日曜としますが、
今月は、月の終わりに祝日があるため
29(金・祝)30(土)の営業とさせていただきます

また、
この4月より
「rojicafe ato」と名付けていた場の名が、変わります
新たな名は、わたし自身の長く続けている屋号「夕顔」といたします

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「十二ヶ月の料理と酒  夕顔」
場所は、夕顔

はじまりの4月、
みなさまのお越しをお待ちしています

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<十二ヶ月の料理と酒  夕顔 >
「息吹」
日時:4月29(金・祝)30(土)
17:00 - 22:00(L.O 30分前)
*来月以降、日曜は21:00まで


場所:夕顔
東京都板橋区弥生町68−1
 ☎03(3956)2254 ※営業日のみの直通となります

※ご来店時のお願い
・料理とお酒の連なりを愉しんでいただく場であれたらと願っております
おひとりでお越しの場合はご本人が、2名さま以上でご来店の場合は
過半数の方がお酒を召し上がっていただくことをお願い致します
(ノンアルコール類の揃えは、最小限となりますことご了承ください)

・小さな店での営業となります
近くのお客さまのご迷惑となるような大声での会話はお控えください
写真撮影に関しましても、他のお客さまのご迷惑とならないようお願い致します

・当日の席状況によっては、
ご来店より2時間ほどでお席をお譲りいただく場合がございます
(ご予約いただいた場合も同様とさせていただきます)
お越しくださる皆さまと、季節の移ろいを愉しんでゆきたいと考えています
ご了承のほど、どうぞよろしくお願いいたします

わたし自身も、感じたこと 学んだことを生かし
よりよい場としてゆけるよう精進してまいります
ご協力いただけましたら幸いです


地図はクリックでおおきくなります
新宿・高円寺・王子・赤羽からはバスも便利です


※お席のご予約、承ります
下記アドレスより、メールにてお願いいたします
件名を「十二ヶ月の夕顔 予約」としていただき、
お名前、人数、当日ご連絡のつくお電話番号、ご予約日時をお知らせください
折り返しのご連絡をさせていただきます
yuugatanoaoiajisai@gmail.com  (藤間宛てまで)

※席状況 … 4/29(金・祝)は、ご予約で満席となりました。
30(土)は 20:00 〜 あと2名さま
お席のご用意ができます
また、状況によってはご案内可能な席が出る場合がございます
よろしければ、お電話でご確認いただけますと幸いです


※当日15時以降のご予約は、上記電話番号よりお願いいたします
※限られた席での営業となります ご予約後のキャンセルはご遠慮下さい




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| 夕顔 | - | - |
たち呑み屋夕顔、ご愛顧をありがとうございました







週末は、桜へよせて

桜尽くしの夕顔でした


写真は、

ご飯にお出汁に

表情異なる桜花・葉の香りを移した

桜と朧昆布の茶漬け



「お花見をしているようでした」

今も嬉しいこの言葉、大切に思います

お越しくださいましたみなさま、

ありがとうございました


4月からは、新たな夕顔へ

月ごとに情景を掬い、

品書きにひろげる事に変わりはありませんが、

着席となることで

より料理 / お酒に近づいていただける

時間を作れたらと願っております

屋号改め、

またお知らせをさせてください



長らくの「たち呑み屋 夕顔」

みなさま、

本当にありがとうございました




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| 夕顔 | - | - |
食事会、priozernyy





葉を落とした木々

水面の湖氷

冷たい指を耳にあて、

静けさに澄ます


透明のような白 / 青い香り

きんとした空気に沿うような、

水と冬の調べ

priozernyy 湖畔(露)


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今週末の食事会へよせ、整える


季節を巡る食事会でご一緒する

ユキシュンスケさんの紡ぐ音との時間、

本当に愉しみです


香り、食感、温度、姿、そして音

さまざまの要素が合わさり、徐々に現れる景色は

オーケストラのよう といつも思う


料理は五感で味わうもの

そんななか意識の外へいってしまいがちな

「聴く」という要素も、しっかり見つめてゆきたい


ユキさんには

わたしの作る季節の料理を軸とした 三つの展示会


10月の台所から」展

http://yuugao.jugem.jp/?cid=9



「五味五感」展

http://yuugao.jugem.jp/?eid=41



「夕顔」展

http://yuugao.jugem.jp/?cid=14



サウンドトラックも制作いただいており、

そちらもあわせて並べます

※今回は、10月の台所から/ 五味五感 をご用意しています

それぞれの展示会の詳細は、

夕顔サイト「おしらせ」からも辿っていただけます


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緊張と集中、そして愉しみ

入り混じる


ご予約いただいたみなさま、

お待ちしていますね




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| 夕顔 | - | - |
しつらいの料理






Style_Hug Galleryさんでの、

平井かずみさんによるしつらい教室

毎季節、その時々のしつらいテーマによせ

お弁当と甘味をお作りさせていただいています

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冬の会は「クリスマスリース」

リースの円。終わりも始まりもない

永遠 / 平和への願い

緑、白、赤。クリスマスに縁深い色

緑の葉を絶やさない常緑樹

緑は、永遠の命を

白は純潔を

赤は愛と寛大を意味すると伝えられています

それは全て自然から成る色

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常緑樹 / 針葉樹の神聖な香り

香りは魔除けに通づる



クリスマスとリースへよせ

由来からひろげた、色と香りのお弁当

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ブロッコリーのクミン煮浸し

紅玉のシナモン甘酢漬け

紫芋と木の実の檸檬麦味噌オイル和え

長芋と金時人参の香り揚げ

昆布出汁で炊いた、月桂樹のご飯




あの日から、部屋に漂う神聖な香り

クリスマスリースを作る時間に混ぜていただいた

嬉しい嬉しい贈り物

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由来を知り、想いを巡らせ 手を動かすこと

その時間ごと大切にしたい

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Style-Hugさん、平井さん、

今年もありがとうございました

来年も、よろしくお願いいたします




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| 夕顔 | - | - |
おせちのこと

夕顔のおせち / 白磁重箱:田村文宏

 

 

新年あけましておめでとうございます

本年も、夕顔をどうぞよろしくお願いいたします

 

おせち作りに集中した年末、

気づけば干支をひと周り

12年目のおせち作りでした

 

本年より

定番の桐重箱に加え、

白磁の重箱を田村文宏さんにお願いしました

 

田村さんの器はわたし自身、

公私ともに長く愛用しているもの

料理を力強くも、穏やかに受け止めてくれるその器たち

大きな信頼がありました

 

お重をお願いするにあたり

昨年、初夏に訪れた田村さんの工房

 

田村さんの仕事場、その動線が見える場所で

お重について話せたこと

今もよく思い出す時間

 

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夕顔のおせちへよせ判から彫っていただいた

印花の美しい吉兆文様

窯場の前の田んぼになる 大豆灰から作られた釉薬の、表情豊かな白

おせちを召し上がっていただいたあとも

日々の料理を受け止めてくれる「器」として愉しんでいただけるよう、

サイズ感・厚みも拘りました

 

日々の食卓では、

お惣菜やおむすびなどに / もちろん一品料理にも蓋があるのが嬉しい

 

そして、各重箱へよせ

いわもとまきこさんにお願いした

風呂敷の喜びも

 

一枚一枚、手縫いで仕立てられた

てのひらの温もりと、風を通すような柔らかさ

 

料理を詰めたお重をつつむ / 結ぶ

わたしの手からお客さまの手へ

合図のように

間合いを整えてくれる布

 

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おせちを作っているときは

ひとつひとつ、旬のおいしさと縁起を結ぶように

お重に詰めるときは

ハレの料理の姿形・色香に、めでたさを重ねてく

京都・福知山の紅大根 自然の成す色。とても好きな色

よろこんぶ、ひとつひとつ結んでゆく。紐となる干瓢は、夕顔の実より作られる

 

金柑蜜煮 / 国産檸檬の酸味と香りが、その味わいを引き立てる

立派な鳴門金時 / 梔子の実を砕いて、穏やかな色味・甘みの金団に

炒った木の実たちは、田作りの名脇役

出番を待つ、桐重箱たち

 

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また今年も、

定番の桐重箱に加え

田村文宏さんによる重箱のご用意を予定しています

風呂敷は いわもとまきこさんに

 

そしてわたしは、

13年目のおせち料理を ひと品ひと品拵えよう

 

毎年の歓びを重ね

続けること

 

季節に、めでたさを見るように

 

 

 

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| 夕顔 | - | - |
香ばしの食事会「Fragant」のこと






「香り」という要素にとても惹かれる

こころに残る記憶には、いつも「香り」がある


両親が花屋を営んでいたことから、

小学生の頃より 夕飯の支度を任されていた

家族に喜んでもらえることが嬉しくて、

ありったけの工夫を重ねてきたように思う


あるとき、あたりまえに使っていた「胡椒」をそのまま食べてみた

味としてではなく「香る」という要素に、衝撃を受けたことを覚えている


それからはひたすら

素材や調味料、まずそのものを知りたいと思うようになる

口にしたとき、味・食感とともにある「香り」に夢中になった


頭の中の引き出しは、

いつしか「香り」でいっぱいになった


今、料理を組み立てるとき

まず最初に手をかけるのは「香り」の引き出しであることが多い


イメージを広げ、さまざまな要素を繋げてくれる

わたしにとって、言葉よりも早くて正確なもの

自由になれるもの



香りからひろげた 食事会「Fragant」

会場である 1 ROOM COFFEEさんの「香ばしさ」へそのまま連なる

店の扉をあけると、

珈琲の香ばしさとともに 店主の穏やかな笑顔がある


珈琲豆の焼き色、その香りは

秋、すこしづつ移ろう紅葉へ重なり

野菜たちも、夏の瑞々しい緑からこっくり甘い紅葉色へ

肌寒さとともに人恋しくなる心に 

その笑顔に沿うように、秋


料理は五感で味わい、愉しむもの

そんななか、意識の外へいってしまいがちな「聴く」ということへも連ね

ユキシュンスケさんに、この食事会のテーマを伝え

「fragant」へよせた音楽の制作をお願いする

ユキさんは、過去にも夕顔の料理へよせ

楽曲提供をしていただいている音楽家さん


入口である、珈琲の香ばしさ

甘味と食後の飲み物は1ROOM COFFEEさんによる

「香ばしの」珈琲をふんだんに


この日のために、AS.CRAFTさんに重厚感のあるダイニングテーブルを提供いただく

1ROOMさんのテーブルのつくり手である、AS.CRAFTさん

焼き目のように濃く深い天板には、香ばしの花と実を


わたしは、

空間、時間、季節、を繋ぐように

香ばしの料理を作りました


会場には「Fragant」が流れる





うつろう紅葉

愛(め)で 深まる秋


耳に残るのは 人肌に似た温かさ


甘く 香ばしく  漂い、

味わう


Fragant (フラガント   西 ) : 香ばしい  香り豊かな



品書き


 ・食前酒  Fragant

スペインの白ワインに
シナモン、クローヴ、洋梨を漬け込みました。香るサングリア

 


 ・干柿と里芋の炙り白和え

こっくりとした甘みと滋味、
焼き色を付けた木綿豆腐が包む香ばしさ

     


・秋野菜の焙じ茶葛あん

深まる秋をなぞるように

秋茄子、秋牛蒡、新蓮根、蔓紫を

焙じ茶の香りを立てたかつお出汁で炊き上げました  

            


・秋鮭の赤味噌と秋果実のソース

香る芳醇。脂の乗った秋鮭を香ばしく揚げ、

八丁味噌と果実のソースを合わせました       

         


・長芋と芹の炊き込みご飯

長芋の皮目と炊きあがりの香ばしさ。芹の清涼感を添えて

 


・蕎麦茶のお吸い物

蕎麦茶と昆布出汁、お醤油をすこし  コクと香味を召し上がれ

  

   

・香の物

秋人参の塩揉みと、二十日大根の甘酢漬け

紅葉色と、豊かな歯触りをご飯とともに



・甘味
エスプレッソパルフェ

エスプレッソ香るアイスデザートに、胡桃のキャラメリゼ

 


・珈琲

マイルドでコクがある、しっかりとしたビターな香ばしの一杯です


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秋が過ぎ、

季節は冬になってしまったけれど

記したかったこの食事会のこと

書けてよかった


最後になってしまいましたが

お越しくださいましたみなさま、

香ばしの時間をともに創ってくださった

1 ROOM COFFEEさん、

ユキシュンスケさん、

AS.CRAFTさん、


本当にありがとうございました



香りは

言葉よりも早く、深く、

またひとつ 残ってゆく


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撮影:ユキシュンスケ





| 夕顔 | - | - |
深まる秋





深まる秋 / お品書き

・蓮根とカリフラワーの蕎麦茶オイル和え

・ナツメグコロッケ

・無花果と秋茗荷の酢の物

・芹と高野豆腐の炊いたん

・茸の炊き込みご飯


お包みは、南天の実を添えて



Le pivotさんへ


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pivotさんでは現在、

春のコレクション / 展示会が行われています

丁寧な仕立てと意識の届いたデザイン、生地使い

魅力的なお洋服たちが並びます

プレスを担当されている岡本敬子さんと

ゆっくりお話できたのも 愉しく嬉しく

想像力をかきたたせてくれる喜び、その表情

胸に残る時間でした




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| 夕顔 | - | - |
秋色のお弁当




107日、17日は

Style_Hug Galleryさんにて、

平井かずみさんによる花のしつらい教室でした

今回もお弁当と甘味を担当させていただきました

毎回、毎季節ごと

その時のお花のテーマによせて、お弁当と甘味を拵えています



今回は「秋色あじさいのリース」へよせて

秋が深まり、あじさいも木々の葉も 徐々に色づいてゆくように

お野菜も夏の瑞々しい緑から紅葉色の実りへ


秋愛でる、お弁当 / お品書き

・柿の甘酢漬け

・里芋とシナモンのコロッケ

・小松菜、蔓紫、蓮根の煮浸し

・鳴門金時の檸檬煮

・番茶とかつお出汁で炊いた茶飯


甘味:秋映林檎の雁月




17日の夕方の部は、

お食事のあと、初のおつまみの回

赤ワインにあわせて「新秋刀魚のオイル煮」をご用意しました

花椒、シナモン、クミン、月桂樹で香りづけ

無花果を添えて



あの時間ごとよみがえる喜び

平井かずみさんの

秋色あじさいのリース


日本では、

雨と馴染みの深い紫陽花ですが

梅雨期のないヨーロッパでも

紫陽花に水の姿を想い、そして連なること


紫陽花 : 学名 Hydrangea macrophylla 

Hydrangea / 水の器


平井さんのお話は

いつも胸に残るのです


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次回は、冬

12月にまたご一緒させていただきます

針葉樹の神聖で清らかな香り / クリスマスリース


どんな料理をひろげよう

今から とても愉しみです




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大切と




本日、撮影


大切にしていること

美しく掬っていただき、とても嬉しい

深まる秋のお愉しみ



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| 夕顔 | - | - |





手元足元をみるように、

近くにある愛しいものを見つめてきたけれど

もっとひろく知らないことも見てみたい

手足を伝い、味わい、出会うこと


てのひらの水は溢れ、

静かに音をたてて土に沁み入る



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